『ポートピア連続殺人事件』
機種 : ファミコン
発売日 : 1985年
発売元 : エニックス
悪徳サラ金社長が自宅で殺害された。しかし、その部屋には鍵がかかっており、密室状態だった。やがて、事件は神戸ポートピアの連続殺人事件へと発展していく‥‥。
ファミコン及び家庭用ゲーム機初の推理ゲームで、原作は『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、開発をチュンソフトが行っている。パスワード・コンテニューすらなく、電源を入れたら一気にクリアしないといけないとか、調べるポイントが分り難すぎとか、オープニングとエンディングがあまりに簡素とか、現在のAVGしかしたことのないコドモには、ちょっととっつき憎いかもしれない。
しかし、このゲームの犯人の意外性は、広く知れ渡っている通りだ。広く知れ渡っている理由は、あまりにも意外な犯人だからで、「意外な犯人」という点では、もはやこのゲームを超えるものは生まれることがないだろう。ゲームの後半は、この「意外な犯人」と事件との関わり、犯行の動機が明らかにされていくが、その過程の人間ドラマが、私はとても好きだ。最近の、安易に犯人をサイコパスにしてしまう、動機の貧弱な推理ゲームを作ってる人たちには、見習って欲しい。
初のコンシューマー推理ゲームであると同時に、「意外な犯人」を成立させたシナリオの優秀さにおいて、頂点に達してしまったのが、この『ポートピア連続殺人事件』なのである。
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