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2007年7月

『横浜港連続殺人事件』

Yokohama

『横浜港連続殺人事件』

機種 : ファミコン
発売日 : 1988年2月26日
発売元 : データイースト
価格  : 5500円

※後にプレイステーション用ソフト『探偵 神宮寺三郎 アーリーコレクション』に収録。

 探偵神宮寺三郎の今回の依頼は、横浜に消えた外人女性の探索だった。しかしそれは、連続殺人の幕開けにすぎなかった。捜査を進める神宮寺の前に密輸組織が立ちはだかる‥‥。

 「探偵神宮寺三郎」シリーズ第二弾は、舞台を新宿から横浜へと移した。『新宿中央殺人事件』のエンディングで、次回作の事が触れられているので、早くからシリーズ化が決まっていた模様。
 今回は失踪事件の背後にいる、密輸組織を追う内容で、「探偵神宮寺三郎」シリーズが持っている、「社会派」という面が打ち出された内容となっている。

 ただまあ。
 これはまったくの個人的な意見で、話の内容がつまらないわけでは無いけれど、暴力団を扱うことで、本格ミステリという要素が無くなってしまったのが、私には残念だった。
 個人的にはもっと、トリックを解いて意外な犯人に辿り着くみたいなのが好きなだけに、ミステリというより、探偵アクションみたいな雰囲気になっていったのが、残念だったのでした。

 ともあれ、他には見慣れない、「社会派推理AVG」というスタイルを確立したのが、この『横浜港連続殺人事件』なので、よりオトナのハードボイルドな世界を楽しみたい方にオススメ。

 現在はプレイステーションでプレイできたり、携帯用にリメイクされたのが、ニンテンドーDS『探偵 神宮寺三郎DS いにしえの記憶』に収録されている。

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『新宿中央公園殺人事件』

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『新宿中央公園殺人事件』

機種 : ファミコン
発売日 : 1987年4月24日
発売元 : データイースト
価格  : 3300円

※後にプレイステーション用ソフト『探偵 神宮寺三郎 アーリーコレクション』に収録。

 新宿中央公園にで発見された人気ホステスの絞殺死体。警察は、ひとりの探偵に事件への協力を要請する。探偵の名は、神宮寺三郎。新宿の闇に生きる男だった。

 現在も新作がリリースが続く(2007年で20周年!)、まさに推理AVG界のドラクエと呼ぶべき、大人気シリーズ、「探偵神宮寺三郎」シリーズの記念すべき第一作である。
 殺された女性がクラブのホステスであり、ヤクザが絡んでくるなど、新宿の夜の世界を生きる人々を描いたハードボイルド・ミステリーなわけだが、お子様向けの家庭用ゲーム機で、ハードボイルドな世界を描こうとした発想は素晴らしく、まさにオトナの為のゲームだった。

 私はこれをプレイした当時、中学生だったが、このゲームの描くオトナの世界に憧れたものだ。

 でも。同時期に発売されたナムコの『さんまの名探偵』などと比較すると、あまりデキがいいとは思えない。
 記事を書くにあたって、エミュレーターでプレイしなおしてみたけれど、一人しか死なないシナリオ・ボリュームの少なさや、トリックの貧弱さや、エンディングの簡素さは、やはり『さんまの名探偵』と比較すると、かなり劣っている。
 「えっ?終わり?」って感じで、クリアした後の達成感が無いんだよなあ。

 ハードボイルドを描くなら、も少し人間ドラマをキッチリ描いて欲しかったけど。
 その点は、のちのちのシリース作で改善されていったので、最初はこんなところってとこなのか。

 現在はプレイステーションでプレイできたり、携帯用にリメイクされたのが、ニンテンドーDS『探偵 神宮寺三郎DS いにしえの記憶』に収録されている。

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『ワンチャイ コネクション』

『ワンチャイ コネクション』

機種 : セガ・サターン
発売日 : 1994年11月22日
発売元 : セガ・エンタープライズ
開発  : マイクロネット
原作・脚本 : ジェームス三木

 香港のオーシャンパークで全裸の女性(杉本彩)が発見されたところから、事件は始まる。女は一命をとりとめたものの、記憶を失っていた。この殺人未遂事件を担当した主人公マイケル李刑事(布川敏和)は、捜査を進めていくうちに、新たなる連続殺人事件と遭遇する‥‥。

 原作・脚本をジェームス三木が手がけ、杉本彩と布川敏和(元シブがき隊)が出演し、オール香港ロケした、贅沢な実写推理ゲームである。

 もっと贅沢なのは、そんなお金のかかったと思われるソフトなのに、格安ワゴンセールの常連になっていた、ということなのだが。 

 この『ワイチャイ コネクション』はシステム自体は、オーソドックスなコマンドアドベンチャーで、コマンド総当たりすれば、クリアできる。途中、「ヴァーチャル空間」と名付けられた、3D探索シーンが何度か出てくるけど、難易度は高くない。
 物語もそつなくまとまっているし、2時間サスペンスものが好きな方には、かなりオススメできる。

 PCエンジンから始まった家庭用ゲーム機における実写AVGは、その次の世代でさらに躍進し、セガ・サターン、プレイステーション、3DO、PC-FX各機で、実写AVGが発売されている。が、残念なことに、その多くがコアなAVGゲーマーにしか支持されず、なかなか実写AVGが注目される事は少ない。

 このゲームが過小評価されるのには、そんな実写AVG事情があるのではないかと思う。「マルチメディアとしてのゲーム機」を目指した当時のゲーム機において、実写AVGは、自分で動かせるドラマとして、新たなゲーム界の新境地になるはずだったが。

 結局、セガ・サターンはその後、美少女AVGを量産し、萌え用ゲーム機になってしまった‥‥。

 個人的には、こういう実写AVGが大好きなので、ゲーム系ブログの中心で、こう叫んで、これから先も、実写推理AVGが作られることを祈りたいと思う。

 『ワンチャイ コネクション』は、決してクソゲーなんかじゃない!!

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『西村京太郎ミステリー 北斗星の女』

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『西村京太郎ミステリー 北斗星の女』

機種 : PCエンジン
発売日 : 1990年2月23日
発売元 :ナグザット
原作 : 西村京太郎『特急(スーサイド・トレイン)「北斗1号」殺人事件』

 西村京太郎原作の、トラベル・ミステリー。原作は『特急[北斗1号]殺人事件』。
 亀井刑事と十津川警部他、おなじみの面々が、東京・上野で起こった事件を発端に、北海道で起きた殺人事件、自殺未遂事件へとつながっていく事件を追う。

 ファミコンでリリースされていた西村京太郎サスペンスが、今度はPCエンジンでリリースされた。しかも、おそらく家庭用ゲーム機初の、CD-ROMを使った推理AVGである。
 今でこそ当たり前になったけれど、内蔵音源のピコピコ音では無い、生の音を使った音楽や、声優を使ってセリフを喋るなど、当時はかなり革命的な事だった。
 このゲームの出現によって、推理AVGは新時代を迎えたのである。

 原作小説とはかなり違っているけれど、本格サスペンスものであることは変わりなく、真犯人のワナで、殺人犯にされかかった女性の、無実をはらすために捜査を進めていく中盤から後半にかけて、バラバラと思われた人間関係が、結びついていく過程は、なかなかである。
 犯人の予想がつきながらも、なかなかそこへたどり着けないじれったさは、ミステリー好きにはたまらないものがあると思う。
 もちろん、今回も時刻表を用いたアリバイ崩しは健在で、今回は東京・宮崎間の寝台特急「富士」を使っている。

 そしてエンディングでの、亀井刑事のセリフ‥‥これこそ、サスペンスの醍醐味だろう。オトナの渋さを感じるエンディングだった。

 ゲーム自体は、コマンドを総あたりして行くと、難なくクリアできるが、シナリオはかなり良いので、西村京太郎ファンや2時間サスペンスファンはもちろん、ミステリー・ファンにはぜひにプレイしてほしい。

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