『ウィッシュルーム 天使の記憶』
機種 : ニンテンドーDS
発売日 : 2007年1月25日
発売元 : 任天堂
開発 : CING
価格 : 4500円
ゲームデザイン・シナリオ : 鈴木理香
公式サイト: http://www.nintendo.co.jp/ds/awij/
1979年12月28日、カイル・ハイドは「ホテル・ダスク」という、小さなホテルに宿泊する。ホテルにチェックインしたとき、カイルは自分が泊まることになった215号室が、「願いが叶う部屋」だと言われた。カイルは、レッドクラウン商会のセールスマンで、仕事でそのホテルに泊まる事になったが、元は刑事であり、数年前に消えた、親友で同僚だったブラッドリーを探していた。その夜、カイルは自分の過去と、そのホテルに集まった宿泊客たちの過去を、巡ることになる‥‥。
かつて、リバーヒルソフトで『殺人倶楽部』などの、名作推理AVGを手がけた、推理AVG界の女王と呼ぶにふさわしい、鈴木理香さんの待望の新作AVGが、ニンテンドーDSでリリース。リバーヒルソフトは2004年に惜しくも亡くなってしまったけれど、そのスタッフは株式会社シングなどで、活躍中だ。
ゲーム進行の時間内に殺人事件は起きないが、過去に起きた殺人事件も絡んでいて、一見何の関係も無いと思える宿泊客が、「天使の絵」をめぐる事件で結ばれていく様は、さすがは鈴木様と思ってしまった。
ゲームをプレイした感想は、「懐かしい雰囲気」の一言に尽きる。
一番特徴的なのが、グラフィックで、鉛筆画で描かれた挿絵調の人物像は、1970年代を舞台とした、このゲームの雰囲気を良く表現している。最近のアニメ絵についていけない老体としては、これこそが、私が求めていたAVGだと思った。
この、挿絵調グラフィックは、『殺人倶楽部』と同時期の、シンキングラビットの『カサブランカに愛を』で使われている為、斬新というより、私には懐かしく感じられたのだった。それもあってか、ゲーム全体の雰囲気は、どっちかというと、リバーヒルソフトの推理AVGというより、シンキングラビットの推理AVGに近い気がした。
では古臭いだけのゲームかというと、そうではなく、ニンテンドーDSの機能をフルに使った、仕掛けの数々には、とにかく驚かされた。タッチペンを使って直接、アイテムを操作することは当たり前。一番驚いたのは、人工呼吸の仕掛けで、これはニンテンドーDS以外では、不可能な仕掛けだった。
難をつければ、やっぱり、もっと『殺人倶楽部』系の本格ミステリがやりたかってことだなあ。やっぱり、そう望んでいる人は多いんでないかと思う。
次回作に期待してます。
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