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2009年1月

『殺人倶楽部』

『刑事J.B.ハロルドの事件簿 殺人倶楽部』

機種 : ニンテンドーDS
発売日 : 2008年2月21日
製作・販売 :fonfun
総合監修 :アルティ
価格 : 3,990円(税込)
公式サイト:http://www.fonfun.co.jp/ds/jbm/

 リバティタウン郊外にて、男性の死体が発見された。死因は、鋭利な刃物の刺し傷による出血多量。痴情のもつれや金銭トラブルが原因と疑われたが、捜査は思わぬ展開を見せ始め‥‥。時を経て明らかにされる20年前の迷宮入り事件の謎。複雑な人間関係の中に隠された驚くべき事実とは、そして真犯人は‥‥!?

 元々は1986年に、今は亡きリバーヒルソフトがリリースした名作パソコンゲーム。その版権を受け継いだアルティが、ケータイ用に復活させた後、ニンテンドーDSに移植された。80年代推理ゲー代表作の復活ということで、当時からのファンにとっては、待望の一本だったが、やはり今の時代には古臭いというレヴューも多かった。

 私は1990年のPCエンジン版をプレイした事があるので、その上で、このDS版をプレイすると、やはり物足りないものがあった。あれから18年たって、グラフィックは綺麗になったけれど、やはりフルボイスとCD音質の、CD-ROM版に適う筈は無い。

 フラグが立つと表示が出て知らせてくれ、人物や事件に関するメモも、自動的に作成されていく。完全に初心者向けの仕様になっていたので、クリアまでに時間がかからず、ボリュームが無くなった気がした。

 たしかに、「コマンド総当り」ゲームではあるけれど。

 80年代のファミコンAVG全盛期からAVGが好きだった私には、イマドキのAVGは、逆にコマンドが少ない気がしていた。というか、今はもうコマンドではなく、「選択肢」が主流であり、この『殺人倶楽部』のようなコマンド型AVGは、もう時代遅れになってきている。
 登場人物が多すぎて、聞き込みしてまわるのが、作業的になるという感想も多かったけれど、その辺はプレイヤー側の受け取り方だと思う。逆に、私はイマドキのAVGは、ひとつのシナリオに登場する人物が少なすぎると思っていた。

 実際に、自分が刑事だったとしたら、事件の捜査は、小説を読んでいるようには、進んでいかない。自分の足で、いろんな関係する場所へ行き、そこで何人もの人たちから事情を聞いて、はじめて事件解決の糸口が見えてくるものである。
 このゲームが安楽椅子探偵ものの本格ミステリだったら、もっと推理を!と思うかもしれないが、あくまで刑事が主役のハードボイルドミステリーである。トレンチコート姿の刑事が、路地を歩いて、何人もの人間と出会うことによって、真実に近づいていく。
 そういう世界観に、ハマれるかどうか、だと思った。

 『殺人倶楽部』を皮切りに、今は亡きリバーヒルソフトの名作AVGが、次々と移植復活されているようだ。これをキッカケに、リバーヒルソフト以外の、過去の名作たちが、再び蘇って欲しいものだ。  

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