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2009年2月

『ミシシッピー殺人事件』

『ミシシッピー殺人事件』

機種 : ファミコン
発売日 : 1986年10月31日
企画・製作 :ジャレコ
価格 : 5,200円

攻略本 : 『ゲーム攻略本 FC ミシシッピー殺人事件 必勝攻略法』

 セントルイスを出航し、ミシシッピー川をくだってニューオリンズへ向かう外輸船デルタ・プリンセス号。一等船室で旅を楽しんでいたチャールズ・フォックスワート卿と助手のワトソンは、偶然にも殺人事件に遭遇し、解決に挑むが‥‥。

 ファミコン時代の、後の世にも語り継がれている名作・迷作ゲームは数多く存在するが、中でもミステリーAVGにおける、「クソゲー」の代名詞と言われるのが、この『ミシシッピー殺人事件』(泪)。
 もともとアクティビジョン社の海外ゲームで、コモドール64やAppleⅡ用にリリースされていたものの移植。海外ゲームの不親切さは今も同じで、超難易度ゆえにクリアせずに挫折するものが多く、ゆえに「クソゲー」の烙印を押されつづけてきた。

 しかし、あえて言おう。
 『ミシシッピー殺人事件』は早すぎた名作ソフトである!

 『ミシシッピー』は、『ポートピア連続殺人事件』の次にファミコンでリリースされたソフトである。『ポートピア』同様に、セーブ機能がついていない。今でこそ、セーブ機能は当たり前になったが、この当時は、ロムカセットにセーブ用のRAMは搭載されてなかった。但し、ディスクシテムは発売されてたので、ディスクシステムでリリースされていたら、セ-ブ機能も使えただろうに。
 セーブ機能がついているだけでも、難易度がグっと変わっていたはずだ。

 『ミシシッピー』がクソゲーとされるのは、このようなシステム面で、改善すべき点は、はっきりとしているのだから、改善点を改善してリメイクすれば、きっと名作として生まれ変わるはずだ。

 というのは、私にとって『ミシシッピー』のエンディングは、心に残った名シーン・ベスト5に入っているからだ。

 ネタばれしてしまうと、ラスト、チャールズ卿は犯人を告発する。
 その時、船の乗客たちが、代わる代わる部屋に入って来ては、犯人をかばい始める。
 悪いのは彼女じゃない、彼女を襲うとした犯人だ! これは正当防衛だ!
 アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』をご存知ならば、そういう雰囲気のシナリオを目指したのだなと、思うだろう。

 最近のミステリーAVGをプレイすると、時代を反映してか、「ゲーム感覚で殺人を行う犯人」が目立ってきた。事件を暴くポイントのひとつに、「動機」が昔からあげれてきたけれど、「動機」の無い、ゲーム感覚の殺人では、萎えてしまう。

 か弱きものが、か弱き故に起こした事件。
 彼女を正当防衛だと庇う乗客たち。
 ヒューマニズムあふれるラストには、それまでの困難な道程が、吹っ飛ばされた思いだった。

 『ミシシッピー』をクソゲーだという人たちに言いたい。
 1回、クリアしてから言えや。

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『天城紫苑』

『天城紫苑』

機種 : セガ・サターン
発売日 : 1997年2月14日
製作・販売 :CLIP HOUSE   グレート兄弟
価格 : 6,800円

 僕は、名探偵 金田一二三に助手見習として雇われた。
 なんでも金田一先生は、著名な推理作家で、若干17才にして推理小説文学賞を受賞し、その卓越した空想力と奇抜なアイデアは幾多の先輩に優とも劣らなかったそうだ。
 それから数年後、虚構の世界に飽きたらず、売れっ子作家を営むかたわら、趣味で私立探偵を設立し、自ら所長におさまったのだ。
 事務所に着いた早々、金田一先生と伊豆の天城荘へ行くことになった。
 なんでも天城荘の60周年パーティに招待されたそうだ‥‥。
 そこでは思いもやらぬ、様々な事件が待っていた‥‥。

 ゲームデザイナーであり、小説家でもある作家・羅門祐人が手掛けた、推理小説風アドベンチャー。伊豆の温泉旅館「天城荘」で起こった連続殺人の謎を、女探偵金田一二三とともに解いていく。

 実写ムービーを使った実写ゲームで、主人公の探偵を元AV女優の松本コンチータが演じていて、同じく元AV女優の冴島奈緒が旅館の女将役で出ている。そのためか、年齢制限18才以上に指定されているけれど、期待しているようなシーンは、まったく出てこなかった。

 まあ。金田一二三がこんなセクシーギャルに成長するなんて、誰が想像しただろうか?とか、思いつつ。

 ゲームシステムは、「推理風アドベンチャー」というジャンル表示がされているように、基本的にテキストを読んでいく、サウンドノベル・タイプ。ただ、前半は3Dで表示される天城荘内を歩いて聞き込みしてまわる。
 中盤になると、テキストを読んでいくだけになるが、あまり選択肢も出てこないので、サウンドノベルと言うほどのものでも無く、ゲーム性を求める方には、オススメできないかも。

 私はこれを書いている時点では、ふたつのエンディングを見ただけで、他にいくつかエンディングがあるのか、わからない。ネット上に攻略記事が無いか探したけれど、マイナーなゲームだからか、攻略どころか、ちゃんと紹介しているサイトも少なかった。

 サターンで実写の推理ゲームというと、『犯行写真』を思い出すけど、あれよりも、シナリオ的には随分マシだ。ちゃんと、犯人が二転三転していくので、火サスが好きな方には、楽しめるかも。

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