セガ・サターン

『天城紫苑』

『天城紫苑』

機種 : セガ・サターン
発売日 : 1997年2月14日
製作・販売 :CLIP HOUSE   グレート兄弟
価格 : 6,800円

 僕は、名探偵 金田一二三に助手見習として雇われた。
 なんでも金田一先生は、著名な推理作家で、若干17才にして推理小説文学賞を受賞し、その卓越した空想力と奇抜なアイデアは幾多の先輩に優とも劣らなかったそうだ。
 それから数年後、虚構の世界に飽きたらず、売れっ子作家を営むかたわら、趣味で私立探偵を設立し、自ら所長におさまったのだ。
 事務所に着いた早々、金田一先生と伊豆の天城荘へ行くことになった。
 なんでも天城荘の60周年パーティに招待されたそうだ‥‥。
 そこでは思いもやらぬ、様々な事件が待っていた‥‥。

 ゲームデザイナーであり、小説家でもある作家・羅門祐人が手掛けた、推理小説風アドベンチャー。伊豆の温泉旅館「天城荘」で起こった連続殺人の謎を、女探偵金田一二三とともに解いていく。

 実写ムービーを使った実写ゲームで、主人公の探偵を元AV女優の松本コンチータが演じていて、同じく元AV女優の冴島奈緒が旅館の女将役で出ている。そのためか、年齢制限18才以上に指定されているけれど、期待しているようなシーンは、まったく出てこなかった。

 まあ。金田一二三がこんなセクシーギャルに成長するなんて、誰が想像しただろうか?とか、思いつつ。

 ゲームシステムは、「推理風アドベンチャー」というジャンル表示がされているように、基本的にテキストを読んでいく、サウンドノベル・タイプ。ただ、前半は3Dで表示される天城荘内を歩いて聞き込みしてまわる。
 中盤になると、テキストを読んでいくだけになるが、あまり選択肢も出てこないので、サウンドノベルと言うほどのものでも無く、ゲーム性を求める方には、オススメできないかも。

 私はこれを書いている時点では、ふたつのエンディングを見ただけで、他にいくつかエンディングがあるのか、わからない。ネット上に攻略記事が無いか探したけれど、マイナーなゲームだからか、攻略どころか、ちゃんと紹介しているサイトも少なかった。

 サターンで実写の推理ゲームというと、『犯行写真』を思い出すけど、あれよりも、シナリオ的には随分マシだ。ちゃんと、犯人が二転三転していくので、火サスが好きな方には、楽しめるかも。

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『野々村病院の人々』

『野々村病院の人々』

機種 : セガ・サターン
発売日 : 1996年4月26日
発売元 :エルフ
価格 : 6800円
ゲームデザイン・シナリオ : 蛭田昌人
キャラクターデザイン・原画 : 横田守
ノベライズ : 紙谷龍生 『野々村病院の人々』

 悪名高き天才探偵、海原豚麻呂は、ふとしたことで野々村病院に入院することになる。綺麗な看護婦たちにちょっかいを出して入院生活を楽しんでいた彼の耳に、この病院で数日前に院長が亡くなっていたことが入って来た。そしてそれは、他殺かもしれないという噂だった。さっそく事件の捜査を始めるうちに、思いもよらぬ事態が発生する‥‥。

 パソコンで大ヒットした、アダルト推理AVGのセガ・サターン移植版。サターン版でもX指定18才以上となり、最低限の修正で移植されたらしい。後の『EVE』シリーズなどの、パソコン用アダルトAVGのサターンへの移植の走りとなったゲームでもあり、これまでセガのハードといえば硬派なイメージだったのが、一転してギャルゲー路線へと変わって行った、起点となったゲームでもある。

 ゲームデザイン及びシナリオを担当したのは、エルフの蛭田昌人で、ストーリーや人間ドラマを必要としないアダルト・ゲームの中に、しっかりとしたシナリオを描けるゲーム作家として、パソコン・ゲーム・ファンの間では有名だ。

 このゲームでも、私が一番に驚いたのが、ラスト明らかになる意外な犯人で、その犯人の意外さから、このゲームがたんなるギャルゲーではなく、きっちりとした人間ドラマなのだと思った。ネタばれになってしまうので、その犯人が何者か、書けなくて残念だが、18禁のアダルト・ゲームだからこそ描けた真相だった。後にOVAが前後編の二部作でリリースされたが、真相が変り、犯人がも変わったてしまった為に、凡庸なアニメになってしまっていて、残念だった。

 アダルト・ゲームというと、一般的な方には敬遠されそうなジャンルだが、その中には良作推理AVGも、いくつか存在しているのだ。

【中古ゲーム】SS野々村病院の人々

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『ワンチャイ コネクション』

『ワンチャイ コネクション』

機種 : セガ・サターン
発売日 : 1994年11月22日
発売元 : セガ・エンタープライズ
開発  : マイクロネット
原作・脚本 : ジェームス三木

 香港のオーシャンパークで全裸の女性(杉本彩)が発見されたところから、事件は始まる。女は一命をとりとめたものの、記憶を失っていた。この殺人未遂事件を担当した主人公マイケル李刑事(布川敏和)は、捜査を進めていくうちに、新たなる連続殺人事件と遭遇する‥‥。

 原作・脚本をジェームス三木が手がけ、杉本彩と布川敏和(元シブがき隊)が出演し、オール香港ロケした、贅沢な実写推理ゲームである。

 もっと贅沢なのは、そんなお金のかかったと思われるソフトなのに、格安ワゴンセールの常連になっていた、ということなのだが。 

 この『ワイチャイ コネクション』はシステム自体は、オーソドックスなコマンドアドベンチャーで、コマンド総当たりすれば、クリアできる。途中、「ヴァーチャル空間」と名付けられた、3D探索シーンが何度か出てくるけど、難易度は高くない。
 物語もそつなくまとまっているし、2時間サスペンスものが好きな方には、かなりオススメできる。

 PCエンジンから始まった家庭用ゲーム機における実写AVGは、その次の世代でさらに躍進し、セガ・サターン、プレイステーション、3DO、PC-FX各機で、実写AVGが発売されている。が、残念なことに、その多くがコアなAVGゲーマーにしか支持されず、なかなか実写AVGが注目される事は少ない。

 このゲームが過小評価されるのには、そんな実写AVG事情があるのではないかと思う。「マルチメディアとしてのゲーム機」を目指した当時のゲーム機において、実写AVGは、自分で動かせるドラマとして、新たなゲーム界の新境地になるはずだったが。

 結局、セガ・サターンはその後、美少女AVGを量産し、萌え用ゲーム機になってしまった‥‥。

 個人的には、こういう実写AVGが大好きなので、ゲーム系ブログの中心で、こう叫んで、これから先も、実写推理AVGが作られることを祈りたいと思う。

 『ワンチャイ コネクション』は、決してクソゲーなんかじゃない!!

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『RAMPO』

1995年 セガ・エンタープライズ

  現世は夢、夜の夢こそまこと‥‥同年公開された、同名映画のゲーム版。竹中直人扮する江戸川乱歩が主人公で、短編小説『お勢登場』をベースとした下宿屋で起こった殺人事件と、同じく小説『化人幻戯』をベースとした、大河原侯爵の屋敷で起こった殺人事件の2つのシナリオからなる。

  映画のシーンを取り入れているものの、シナリオは完全なオリジナルで、江戸川乱歩の小説のモチーフをちりばめている。映画版同様、江戸川乱歩を竹中直人、横溝正史を香川照幸、大河原静子を羽田美智子が演じている他、ゲームオリジナルのキャラも多数登場していて、中でもお伊勢役を渡辺典子が、大河原舞子を藤原まゆかが演じている。

 舞台となるのは、下宿屋と大河原邸で、移動できる場所も、できることも限られているので、適当に歩いていても話は進んでいく。ただ、Bボタンを押すことによってできる「否定」のタイミングが難しいところが何カ所あり、押し忘れるとバッドエンディングになったりする場所もあるので、そこは注意が必要だ。

 私は映画版も映画館で見ているけれど、映画版よりもゲームの方が館ものの本格ミステリになっているので、どちらかと言えば、ゲーム版の方が好きだ。

 トータルディレクションの兼子昌也がインタビューで応えているところによると、和風『夢見館』のイメージで作られたらしく、全編が3Dで、主人公の視点で館を探索する推理ゲームは、このゲームが最初なんじゃないだろうか。

 実際に屋敷を歩いて証言を取ったり、証拠を集めたりするのは、当時では、なかなか新鮮だった。

  ちなみに映画版『RAMPO』は最初、黛りんたろう監督で制作を進めていたのだが、出来上がりに満足しなかった奥山和由プロデューサー自らがメガホンを取って取り直したという逸話がある。さらに海外公開の際に再編集され、当時はこの黛りんたろう監督版、奥山和由版、海外公開版の三本がビデオレンタルに並んでいる。パート2の制作も予定されていたようだが、奥山和由松竹クビ事件にともない、中止になったようだ。

攻略本『RAMPO VIRTUAL GUIDE BOOK』KOEI/\1000

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『犯行写真 縛られた少女たちが見たモノは?』

1996年 イマジニア

 伊豆のペンションに、人気アイドル乙女組の写真集を撮影撮影に来たスタッフ。ペンションについた途端、季節外れの嵐が一行を襲う。ペンションまでの道は木々が倒れ、すぐには普及できない状態になってしまった。そんな状況下での撮影の中、乙女組のマネージャーが何者かに殺害された‥‥。

 スーパーファミコンで、『ざくろの味』や『月面のアヌビス』といったサウンドノベルをリリースしたイマジニアが、サターンで発売したサウンドノベル‥‥なのだが。サウンドノベル・ファンでも、このゲームをプレイした人は少ないので無いのかな。

 べつに、無理してプレイする必要は無いし、

 むしろ、プレイした事を恥ずかしいと思ってしまった。

 「犯行写真」というタイトルがサスペンスな雰囲気を出してるが、ゲーム中に「犯行写真」は、まったく出てこない。

 その代わり、主人公がカメラマンの設定なので、アイドル乙女組の写真を撮りまくれるシーンがあり、カメラ小僧向けのサウンドノベルである。

 ストーリーは一本道で、分岐しても若干、セリフが変わったりする程度で、ストーリーそのものに変化はない。ただ、選ぶとゲームオーバーになる選択肢が後半にあるだけ(ゲームオーバーになっても、各章ごとからやり直しが効くので、そんなに煩わしくない)。

 一応、推理ゲーなので、最後は真相を、乙女組のショウコちゃんが勝手に推理して解決してくれるのだが、その真相というのが。

 へ、変態の館かよ‥‥。

 私はこれを900円で購入したが、絶対に1000円以上出して買いたいとは思わない、駄作である。『ざくろの味』がけっこう好きだっただけに、このクソゲーぶりには脱帽してしまった。

 『かまいたちの夜』では、ナニかが物足りなかった人にでも。

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